猫が飼いたい。
ネコが飼いたい
顔に調整が必要な少年が言う
その少年の両親は却下する
父親は単身赴任で頑張っても
週末しか家に帰ってこれない
母親の仕事は
少年が学校に行くよりも早く仕事に行き
少年の帰宅時間より数時間も遅く帰ってくる
弟は知らん
家には誰もいない時間が長い
ペットを飼える環境には適していない
わかってはいるのだが
少年は諦められない
ネコォ…
少年は何度も頼み込んだ
ペットという存在の大きさについて
日々熱く語った
家中ペットだらけの友人のサポートも付いてると
怪しい保険会社のような特典も追加
よそはよそ うちはうち
これは困り果てた親御さんのためのパワーワード
ぐうの音も出ない
卑怯である
学校での愚痴材料にしかならない
少年は諦めない
独り立ちしたら飼うと決意
あぁ猫飼いたい